フローリングのべたつきはなぜ起きる?原因別の落とし方と掃除手順をくわしく解説
きれいに掃除しているつもりでも、いつの間にか発生しているフローリングのべたつき汚れ。
家で心地よく過ごすためにも、正しいお手入れですっきり落とし切りましょう。べたつき汚れの原因別に、おすすめのお掃除手順を解説します。
まずはフローリングの状態をチェックしてみよう

フローリングのべたつきは、非常に身近で見逃されやすい汚れです。
「毎日お掃除しているから大丈夫」と思っていても、実際には汚れがたまっているケースも少なくありません。
べたつき汚れの具体的な症状と起きやすい場所を解説するので、まずは自宅の床をチェックしてみてください。
歩くと足裏にまとわりつく感覚や黒ずみが出る状態
フローリングのべたつきは、目に見えにくい汚れです。実際に素肌で触れ、感覚で確かめてみましょう。
フローリングを歩くとき、足裏に張り付くような感じがしたらべたつき汚れが発生しています。
スリッパで歩いたときに、ペタペタと音がする場合も注意してください。靴下で歩いたときに足裏が黒ずむのも、床が汚れている証拠です。
キッチン周りや廊下などベタつきやすいゾーン
フローリングのべたつきが発生しやすいのは、以下のような場所です。
- キッチン周り
- リビング
- 廊下
- 洗面所
- トイレ
キッチン周りの床は、調理中に飛び散った油分がべたつきの原因になりやすいでしょう。家族の出入りが多い場所や湿気が多い場所にも注意が必要です。
フローリングがベタつくおもな原因
フローリングのべたつきは、さまざまな要因によって引き起こされます。おもな原因は以下の4つです。
皮脂汚れや汗による油分の蓄積
リビングや廊下など、人の出入りが激しい場所で多いのは、皮脂汚れや汗によるべたつき汚れです。
人体から分泌された油分が積み重なり、頑固なべたつき汚れの原因に。こうなると、水拭きだけで落とし切るのは難しいでしょう。
家のなかでスリッパを使う習慣がない人や、幼い子どもと一緒に生活しているご家庭では、特に注意が必要です。
洗剤の拭き残しによるヌルつき
フローリングのべたつき汚れが気になるときに、頼りになるのが市販のフロア用洗剤です。
頑固な油汚れもすっきり取り除ける一方で、十分に拭き取れなかった洗剤成分がべたつきの原因になることもあります。ワックス成分配合の洗剤は、特に注意しましょう。
べたつきと同時に白っぽい膜やムラが発生していたり、ヌルついていたりする場合は、こちらを疑ってみてください。
ワックスの劣化や塗りムラによる粘つき
フローリングにワックスを塗布している場合、その劣化もべたつきの原因となります。自分でワックスを塗布すると、塗りムラが発生し短期間でべたつきが気になる可能性も。こまめなメンテナンスが必須です。
まずは過去のワックス塗布履歴を確認してみましょう。前回から長い時間が経過している場合やごく最近塗り直しをしている場合、ワックスの影響が考えられます。
湿気や結露による表面の水分保持と汚れの定着
湿気もまた、フローリングがべたつく原因の一つです。湿度が上がる梅雨~夏時期はもちろん、温度差で結露が発生しやすい冬場も注意してください。
フローリング表面に水分が付着していると、ホコリや汚れが定着しやすくなります。さらにべたつきが悪化する可能性もあるでしょう。
湿度によるべたつきを完全にコントロールするのは難しいですが、症状が強まる季節や天候を把握していれば、対策方法の幅は広がります。
湿度計で具体的な数値を確認しつつ、フローリングの状態を確認するのがおすすめです。
べたつきを落とす基本の掃除手順

フローリングのべたつき対策の基本は、拭き掃除です。汚れが気になったタイミングで実践したい、基本のお手入れ方法を解説します。
床を片づけホコリと砂を除去
べたつき汚れが気になったとき、すぐに水拭きをするのは避けてください。まずはフローリングの状態を整えていきましょう。
床に直置きしている荷物があれば、あらかじめ片づけておきます。椅子や収納かごなど、簡単に移動させられるものはどかしておきましょう。
ホコリやゴミを取り除くためには、フロア用のドライシートを使うのがおすすめ。おおまかにきれいにしたあと、掃除機掛けをすれば完璧です。
このステップを怠ると、拭き掃除の作業効率が低下します。砂や小石でフローリングが傷つく恐れもあるため、ていねいに取り除いてください。
ぬるま湯で固く絞った水拭きを基本にする
べたつきが気になる場合でも、すぐに専用洗剤を使う必要はありません。ぬるま湯で固く絞り水拭きすれば、皮脂汚れや油汚れも比較的すっきりと落とせます。幼い子どもやペットと一緒に暮らしている人も安心です。
拭き掃除に使うのは、マイクロファイバークロスがおすすめ。繊維が細く汚れをからめ取ってくれるため、洗剤なしでもお掃除効果をアップできるでしょう。
多くのフローリングは水に弱く、ぬるま湯を直接かけて拭き取るのはNGです。無垢フローリングの場合は、特に注意してください。シミになる恐れがあります。
中性洗剤を薄めて部分的に試し拭きする
ぬるま湯だけではべたつきが落ちない場合、中性洗剤でお手入れするのがおすすめです。
ぬるま湯で薄めたものを、汚れが気になる部分にだけ使用しましょう。目立たない部分で試し拭きをしておくと、余計なトラブルも防げます。
洗剤使用後は必ず二度拭きして残留を防ぐ
洗剤を使った部分は、必ず二度拭きして仕上げてください。汚れを落としたあと、あらためて水拭きすることで、洗剤の成分残りを防げます。
べたつきやヌルつきが残っている部分がないよう、慎重に作業してください。
乾拭きで水分を残さず仕上げる
フローリング上に残る水分は、素材を劣化させる原因の一つです。水拭きをしたあとは、必ず乾拭きをして仕上げてください。
水分を残したままにすると、そこに汚れが定着し、新たなべたつきの原因になる可能性も。
乾いた布でしっかりと磨いておけば、フローリング表面はよりピカピカに仕上がります。サラッと感を持続させるためにも、ぜひ実践してみてください。
原因別の具体的な落とし方
基本のお手入れだけでは不十分だと感じたら、べたつきの原因に合わせたお手入れを実践しましょう。皮脂・洗剤残り・ワックス・湿気・食べこぼしと、5つのパターン別に対応方法を紹介します。
皮脂
皮脂由来のべたつきに効果的なのは、弱アルカリ性洗剤です。該当するホームクリーナーのほか、アルカリ電解水や重曹スプレーを活用してみてください。
マイクロファイバーにスプレーして拭き掃除をするほか、特に汚れた部分には直接吹き付けるのもおすすめです。
少し時間をおけば、汚れは分解され落ちやすくなるでしょう。使用後は水拭き→乾拭きで仕上げてください。
洗剤残り
洗剤残りが原因のべたつきには、洗浄成分を取り除くのが一番です。水拭きの回数を増やし、洗剤成分を回収しましょう。水拭きのあとはしっかりと乾拭きすることで、肌触りもよくなります。
洗剤残りを防ぐためには、適正量で使用することが何よりも大切です。また洗剤は、床の材質に合わせて適切なものを選択してください。
パッケージの注意書きをよく読んで、正しく活用しましょう。
ワックス
ワックスが劣化している場合は、塗り直すのがベスト。定期的に重ね塗りをしましょう。
塗り直してもまたすぐにべたついてしまう場合、床に残った古いワックスを、いったんすべて除去したほうが良い可能性も。大がかりな作業になるので、専門家に相談するのがおすすめです。
湿気
湿度が原因のべたつきには、湿度コントロールが効果的です。場所に合わせて、除湿剤や除湿機をうまく活用してみてください。
天気が良い日なら、窓を開けて換気するだけでもべたつき予防につながります。
フローリングの水拭き後など、湿気がとどまりやすいタイミングでも、こまめな換気を心がけましょう。扇風機やサーキュレーターを併用すると、より効果的です。
食べこぼし
食べこぼしによる床の汚れには、酵素配合のホームクリーナーを使うのがおすすめです。
ペット特有のニオイや尿汚れにも、高い効果を発揮します。頑固な汚れも分解除去するので、お手入れの手間も減らせるでしょう。
やってはいけない掃除と床材別の注意点

フローリングは非常に繊細です。良かれと思ったお手入れが、ダメージを与えてしまう可能性も。やってはいけない掃除方法についても、事前に頭に入れておきましょう。
強アルカリや漂白剤を広範囲に使うリスク
強アルカリ性の性質を持つ洗剤や漂白剤は、フローリング材やワックスにダメージを与える恐れがあります。べたつき汚れが気になる場合でも、広範囲に使用するのは避けてください。
どうしても落ちない汚れがある場合、その部分のみに使用しましょう。シミや色抜けといったトラブルが発生しないかどうか、目立たない部分で試してから実践してください。
メラミンスポンジでツヤ消しや傷が出るリスク
フローリング材のお手入れに、メラミンスポンジを使うのも避けてください。ワックスや表面塗装を傷つけ、はがしてしまう恐れがあります。
特にツヤがあるタイプの床材には注意が必要です。表面に細かな傷が入り、せっかくのツヤ感が損なわれてしまうでしょう。また表面の傷に汚れが入り込んだ場合、さらに落としにくくなります。
大量の水拭きやスチームで反りや浮きが起きるリスク
フローリングに大量の水をかけると、内部にまで入り込んでしまう恐れがあります。
耐水性に優れたコーティングが施されているケースもありますが、油断は禁物。フローリング材のお手入れは、固く絞った布で行いましょう。
またスチームクリーナーの使用にも注意が必要です。高温の蒸気で頑固な汚れも浮き上がらせる便利道具ですが、フローリングが反ったり浮いたりする可能性も。
床材やクリーナーの注意点を踏まえて、正しく活用してください。
フローリングや塗装の種類でお手入れ方法は分けて
フローリングには、1枚の板から作った無垢材や複数の素材を組み合わせて作る複合材など、さまざまな種類があります。
適切なメンテナンスはそれぞれで異なるため、自宅のフローリングに合う方法を選択しましょう。
また同じフローリングでも、塗装のやり方によってお手入れ方法は変わってきます。オイル塗装仕上げの無垢フローリングは特に繊細です。水や洗剤に非常に弱いため、注意してください。
再発防止の習慣とメンテナンス
フローリングの不快なべたつきを予防するためのポイントは、以下の3点です。習慣化を目指しましょう。
水拭き掃除は週に1回程度を目安に
フローリングの掃除は、基本的には乾拭きでOK。週に1回程度は水拭きをすることで、皮脂によるべたつきを予防できます。
洗剤を使用する場合は使う量や希釈率に注意してください。通常の水拭きだけでは汚れが落ちない場所にのみ洗剤を使うようにすれば、拭き残しリスクも減らせるでしょう。
フローリングを汚さない工夫も
フローリングを汚さないための工夫も、ぜひ取り入れてみてください。以下はその例です。
- 玄関マットを敷く
- キッチンマットを使う
- スリッパや靴下を身につける
またスリッパの裏には意外と汚れがたまりがちです。定期的にお手入れしましょう。
換気もうまく活用しよう
湿度が高いときには、窓を開けて換気するのがおすすめです。こまめな換気で湿度コントロールを心がけましょう。
また調理中の換気も、べたつき予防のポイントです。油を多く含んだ空気を素早く屋外に排出できるよう、換気扇の使用を忘れないでください。
掃除しても改善しないときの対処と業者依頼の判断
自分でお手入れをしてもべたつきが改善しない場合、プロの手を借りるのもおすすめです。
フローリング素材の劣化が進んでいる場合や、古いワックスの剥離が必要な場合、徹底洗浄を希望する場合には、専門業者に見積もりを依頼しましょう。
フローリング材の種類や塗装の状態について確認しておくと、話をスムーズに進められます。
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フローリングがべたつく原因は、皮脂や洗剤残り、ワックス劣化に湿気などさまざまです。
原因に合ったお手入れで、不快な汚れをすっきり除去しましょう。素足で触れたくなるフローリングを目指し、掃除・メンテナンスをスタートしてみてください。






