寝る時にタンポンはOK?気になるリスクは?多い日の夜を快適に乗り切るコツを解説

経血量が多い日に、「モレが不安でぐっすりと眠れない…」という人も多いのではないでしょうか。
夜用ナプキンを使っていても、就寝中にズレてしまうケースは少なくありません。血まみれになったパジャマや寝具を見て、うんざりした経験がある人も多いのではないでしょうか。
こんな時、お悩み解決のために気になるのが「就寝中にタンポンを使うのはあり?」という疑問です。気になるリスクや安全性、おすすめの対策方法について解説します。
寝る時にタンポンを使うのは安全か?

経血量が多い日に、タンポンを挿入すれば漏れの不安なく快適に過ごせます。日中に使用するイメージも強いタンポンですが、就寝中にも使えるのでしょうか。タンポンの基礎情報や、その安全性について学んでいきましょう。
タンポンの基本的な使用方法と持続時間
タンポンとは、膣内に挿入して使うタイプの生理用品です。経血が体外へと排出される前に吸収してくれるので、ナプキンのように「ズレて漏れる」という不安はありません。
正しく挿入すれば違和感はないため、昼間の活動はもちろん、夜間の睡眠を妨げることもないでしょう。
タンポンを使用する場合に、注意しなければならないのが持続時間についてです。タンポンの装着時間は、1回あたり8時間まで。
それを超えると、トキシックショック症候群を発症するリスクが高まります。便利なアイテムだからこそ、時間を守って正しく使用することが大切です。
夜間の使用における一般的なリスク
タンポンは基本的に、昼夜を問わず使用できます。就寝中に使用すれば、ナプキンよりも安心して眠れるでしょう。特に経血量が多い時期には、ナプキンとの併用でさらに安心して過ごせます。
とはいえ、就寝中のタンポン使用には以下のようなリスクがあります。
- ぐっすりと眠ってしまい、使用時間が8時間を超える。
- 挿入したことを忘れてしまう。
自身の身の安全のためにも、タンポンは眠る直前に挿入し、8時間以内に目覚めてすぐに、取り出すようにしてください。
TSS(トキシックショック症候群)について知っておくべきこと
TSS(トキシックショック症候群)は、生命を脅かす恐れもある重篤な病気です。敗血症の一種であり、短時間で急激に症状が悪化するという特徴があります。
TSSの原因は黄色ブドウ球菌で、通常であれば人体に害はありません。ごく稀に毒素を産出するケースがあり、それが突然の高熱や発疹、嘔吐、下痢、倦怠感といった症状の原因となります。
タンポンを長時間連続使用すると、TSSのリスクが上昇すると言われています。タンポン使用中に体調の変化を感じた時には、速やかに医療機関を受診してください。
夜間だけでなく昼間の使用時も考慮すべき点
タンポンの装着時間に注意が必要なのは、夜間だけではありません。昼間であっても、8時間を超えないよう注意してください。
特に忘れやすいのが、生理が終わったタイミングでの最後のタンポンです。確実に取り出すよう注意しましょう。
個々の体質に合わせたタンポン選びのポイント
タンポンは経血量に合わせて選ぶのが基本です。経血量に対して、大きすぎるものも小さすぎるものも避けてください。最初は小さいものからスタートして、徐々に自分の体質に合ったものを選ぶのがおすすめです。サイズ違いのタンポンを複数ストックしておくと、経血量に合わせて対応しやすいでしょう。
タンポンの正しい活用方法と注意点は?

昼夜を問わず、タンポンを安全かつ快適に使用するためには、いくつか覚えておくべきポイントがあります。正しい付き合い方や注意点をまとめて解説します。
生理用品の交換頻度と健康の関係
タンポンをはじめとする生理用品は、できるだけ清潔な状態で使用することが大切です。
汚れたまま長時間放置すると、モレや臭いの原因になるだけではなく、雑菌が繁殖する恐れもあります。健康面でのリスクが生じるため、注意してください。
タンポンの交換頻度は4~8時間に1度とされていますが、経血量が多い時期にはより頻繁に変える必要があるでしょう。タンポンが経血を吸収し過ぎると、吸収体が膨張して取り出しにくくなる可能性も。早めの交換がおすすめです。
タンポン交換を忘れた場合の対処法
タンポンを使用すると、生理を忘れて活動できます。非常に大きなメリットである一方、「交換を忘れたまま挿入しっぱなしになってしまう」というケースも少なくありません。
気づいたタイミングで、そっと取り出しましょう。清潔な手指で作業してください。
「紐が見当たらない」「取り出したかどうかはっきり覚えていない…」という場合には、婦人科を受診し相談するのがおすすめです。
睡眠中の身体への影響を最小限にする方法
睡眠中のタンポン使用に不安を感じる場合、ほかの生理用品も活用してみてください。月経カップなら最大12時間の連続使用が可能なので、しっかり眠りたい時でも安心です。
月経カップは膣内に挿入したカップに経血をためる仕組みの生理用品ですが、正しい位置に挿入しなければ、就寝中に漏れ出てしまう可能性もあります。最初のうちはナプキンと併用しつつ、慣れていきましょう。
また「膣内に挿入して使うタイプはちょっと…」と思う場合には、ショーツ型のナプキンという選択肢もあります。一般的なナプキンよりもコストはかかりますが、特に多い日の夜でも安心して過ごせるでしょう。
経血量に合わせたタンポンの選び方
タンポンで失敗しないためには、経血量に合わせて適切なサイズを選ぶことが重要です。
初めてタンポンを使用する場合、普通の日用のレギュラーサイズがおすすめ。経血量には個人差があるため、そこからさらにサイズが大きなもの、小さなものへと交換しながら様子を見てください。
経血量に対して吸収力が低すぎると、経血が漏れ出してしまう可能性も。反対に、吸収力が高すぎるものを選ぶと、取り出す時に擦れて痛みを感じる恐れがあります。
体験談から学ぶ、寝る時のタンポン使用時の注意点

就寝中のタンポン使用について、「みんなはどうしているのか気になる!」という人も多いのではないでしょうか。
リアルな知人や友人には聞きづらいポイントだからこそ、インターネット上の意見を参考にしてみてください。
ユーザーのリアルな声と体験談
就寝中のタンポン使用に関する、女性たちの意見は以下のとおりです。
- ナプキンとタンポンを併用するようになり、2日目の夜でもぐっすりと眠れるようになりました!
- パジャマや寝具が汚れなくなり、ストレスフリーで過ごせています。
- タンポンを使い始めてから、寝返りをためらわなくなりました!睡眠の質も向上していると思います。
- 朝急いでいる時に取り出すのを忘れて、ヒヤッとした経験があります…。
就寝中のタンポン使用には、メリットとデメリットの両方があります。みんなの意見も参考にして、自身の対応を検討してみてください。
注意すべきトラブルと解決策
就寝中にタンポンを使用している女性たちの間で目立つのが、連続使用時間に関するトラブルです。
- 8時間以上眠ってしまった。
- 前日の何時に装着したのか忘れてしまった。
TSSを起こすケースは非常にレアですが、やはり注意は必要です。スマートフォンのアラームなども活用し、適切な使用を心掛けましょう。
タンポンかナプキンか?寝る時の選択肢
夜寝る時にタンポンを使うのか、それともナプキンを装着するのか、女性たちの間では意見が分かれるところです。
やはりナプキンを選ぶ女性も多いようですが、経血量によってはタンポンを入れたほうが楽に過ごせる可能性もあるでしょう。
また経血漏れが心配な場合には、ショーツ型の生理用ナプキンや生理ショーツなど、しっかりとカバーしてくれるタイプを使用するのもおすすめです。選択肢は広がってきているため、自分に合うものを選択しましょう。
夜間利用に適したタンポンの選び方
続いては、夜間使用を前提としたタンポンの選び方について解説します。「昼間用のタンポンの選び方とはどこが違うの?」と疑問を抱いたら、ぜひ参考にしてみてください。
サイズや吸収量の選び方
サイズや吸収量の選び方は、日中に使用するタンポンと同じです。ナプキンのように「夜用」という括りがあるわけではないので、その日の経血量に合わせて適切なサイズを選択しましょう。
素材と肌への影響
体内に挿入して使うタンポンは、使われている素材にまで気を配りたいところです。できるだけ負担の少ないものを選んでみてください。
おすすめの商品とレビュー
タンポン選びで悩んだ時には、実際に購入した人のレビューを参考にしてみるのもおすすめです。
タンポンに慣れていない時期には、楽に挿入できるアプリケータータイプがぴったり。吸収力やサイズについても、使用した人の意見を参考にしてみてください。
タンポンと生理中の健康管理について知っておきたいこと
生理やタンポンについて、「赤裸々に語るのは恥ずかしい…」と感じる女性は多いもの。とはいえ、自分の身体を守るためには、身につけておくべき知識も少なくありません。ここまで紹介してきた情報以外に、知っておきたいポイントをまとめます。
経血量があまりにも多い場合は医師に相談を
経血量には個人差があるものの、「夜用ナプキンを使ってもあっという間に漏れ出してしまう…」という場合、何か問題が隠れている可能性も。
タンポンで対策をする前に、一度医師に相談してみるのもおすすめです。専門家のもとで適切に月経管理できれば、「寝る時にどうしても漏れてしまう…」といったお悩みも解決できる可能性があります。
TSSが疑われる場合はすぐに病菌へ
TSSを発症した場合、早期対処が何よりも重要です。以下のような症状が見られたら、迷わずすぐに医療機関を受診してください。
- 突発的な高熱
- 吐き気
- 発疹
- 湿疹
- めまい
- 筋肉の違和感や痛み
- 意識の混濁
短時間で急速に症状が悪化するのがTSSの特徴です。自分だけでは対応が難しいケースもあるでしょう。家族にも情報を共有しておくとより安心です。
夜間も快適に過ごすためのヒント
寝る時にタンポンを使っていても、完全に漏れを防げるとは限りません。まだ慣れていない時期は、失敗するケースも多いでしょう。
就寝中に経血漏れの不安から解放されるためには、ナプキンとの併用がおすすめです。小さめサイズのナプキンであれば、それほど邪魔にもなりません。
また経血量が減ってきたら、ナプキンに切り替えるのも良いでしょう。タンポンだけに頼らないことが、健康リスクを抑えるコツです。
持続可能な生理用品の選択肢
近年注目されているのが、生理用品が環境に与える影響についてです。女性の生活に欠かせないアイテムだからこそ、持続可能性に注目してブランド・商品を選択する人も増えてきています。
使い捨てではない製品を選んだり、環境負荷の少ない原材料を使用している商品に注目したりと、自分なりに工夫してみてはいかがでしょうか。
本記事読者におすすめしたい商品
「寝る時の生理の悩みを解決したい…」と思ったら、Naturiasで販売中のアイテムにも注目してみてください。人気のタンポン2種を紹介します。
オーガニックコットン100%の吸収体が経血を優しくキャッチ
多い日でも安心して使用できる多い日用タンポン
寝る時のタンポンはリスクを理解して適切に使用を!

タンポンの長時間使用にはリスクがあります。就寝中に使用する場合、8時間以上連続で使用しないよう注意してください。この1点のみを守れば、経血量が特に多い日でも、漏れの不安なく快適に過ごせるでしょう。
「生理中はどうしても眠りが浅くなってしまう…」という人にもぴったり。ストレスも多い生理期間中を少しでも快適に乗り切るためのコツとして、ぜひ検討してみてくださいね。