新生児用の洗濯洗剤はどう選べばいい?安全な洗剤と使用量の見極め方を徹底解説

出産を間近に控えた時期には、新生児との生活を具体的に思い描き、一つひとつ準備を進めていくのがおすすめです。赤ちゃんとの生活がスタートしてから、慌ててしまうケースも少なくありません。入念に確認しておきましょう。
初めて赤ちゃんを迎えるときに悩みがちなのが、新生児用衣類の洗濯についてです。どのような洗剤を選び、どう洗濯するのが正しいのでしょうか。初めての育児でも悩まずに済むよう、理由も含めてわかりやすく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
新生児用洗剤を選ぶポイント

新生児用衣類を洗う際に、まず重要なのが洗剤選びです。「今まで使っていたものをそのまま使ってはダメなの?」と思う人に向けて、選び方のポイントと理由について解説します。
成分に注目する理由
新生児用衣類を洗う洗剤選びで、もっとも重視するべきポイントは成分です。どのような成分が配合されているのかは、洗剤によって異なります。
洗剤によっては、洗濯物をより白くきれいにするため、刺激の強い成分が含まれていることも。大人にとっては何の問題もなくても、肌が繊細な赤ちゃんにとっては負担になってしまう恐れがあります。
赤ちゃん用の肌着やベビー服は、常に素肌に触れているもの。やはり安全性は重要です。新生児用の洗濯洗剤は、刺激を抑えつつ、赤ちゃん特有の汚れに対して効率よくアプローチできるよう工夫されているものがほとんどです。赤ちゃんの素肌を守るため、また気になる汚れを効率よく落とすために、成分に注目して選んでみてください。
無香料・無着色の重要性
赤ちゃんにとって刺激が少ない洗剤とは、化学物質を含まないもの。香料や着色料、合成界面活性剤や蛍光増白剤が含まれていないものを選びましょう。また赤ちゃんを抱っこする機会が多い、パパやママ用の洗剤選びも重要なポイントです。洗濯後の大人の衣類から、赤ちゃんが化学物質を吸い込まないよう注意してください。
低刺激性洗剤とは
低刺激性洗剤とは、肌への刺激ができるだけ少なくなるよう工夫して作られている洗剤のこと。新生児用洗剤として市販されている製品の多くは、肌への優しさにこだわった低刺激性洗剤と言えるでしょう。自然由来成分のほか、肌への刺激が少ない合成成分が使われることも。低刺激性洗剤だからといって、皮膚トラブルが100%起きないというわけではないものの、リスクを低減できるでしょう。
おすすめの成分とNG成分
新生児用洗剤でおすすめの成分は、自然由来で肌に与える負担が少ないもの。一方で、石油由来の合成界面活性剤は避けたほうが良いでしょう。洗剤の中には、漂白剤や増白剤が配合されているものもありますが、これらもNG成分です。
オーガニック洗剤のメリットとデメリット
新生児用の肌に優しい洗剤として注目されているのが、オーガニック洗剤です。化学的に合成された成分を極力避けて、自然由来成分の力をうまく取り入れているのが非常に大きなメリットです。赤ちゃんの繊細な素肌に、余計な負担がかかる恐れもありません。
一方、オーガニック洗剤にもデメリットはあります。合成洗剤よりも洗浄力が弱く、汚れが残ってしまう可能性もあるでしょう。入手できるお店や種類が限られており、価格も高額になりがちです。また石けんカスが洗濯槽内に残りやすいため、こまめな清掃も必須です。
注意するべきポイントも少なくないものの、赤ちゃんの肌を思えば、オーガニック洗剤を使うメリットは非常に大きいと言えるでしょう。デメリットについて正しい知識を身につけて、適切に対処するのがおすすめです。
新生児衣類の洗濯方法

洗濯用洗剤選びのポイントがわかったところで、続いては新生児用衣類の洗濯方法を予習していきましょう。新米パパママが悩みやすい5つのポイントを紹介します。
洗濯前の準備と注意点
新陳代謝が活発で、ミルクや母乳の吐き戻しも多い新生児期。その衣類は意外と汚れているものです。新生児用洗剤ですっきりきれいにするためには、洗濯前のケアが重要。汚れが付着してすぐに手洗いするほか、重曹やアルカリ性洗剤を使って浸け置きするのも効果的です。
洗濯機設定の選び方
洗濯機のコース選びでは、たっぷりの水を使って、十分にすすぎができるかどうかに注目してみてください。衣類に洗剤カスが残るのを防ぐため、重要なポイントです。節水コースや時短コースは避けたほうが良いでしょう。
手洗いでの注意点
赤ちゃんの衣類を手洗いする場合も、洗剤カスが残らないよう注意してください。赤ちゃんの世話をしていると、洗濯するべき衣類はどんどん出てきます。すべてを手洗いしようとすると、手間も時間もかかるもの。すすぎが不十分にならないよう注意してください。
すすぎの重要性
赤ちゃんの衣類の洗濯で、非常に重要なのがすすぎの工程です。「すすぎ1回でOK」の洗剤を使う場合でも、すすぎ回数は2回に設定してください。また一度に大量の洗濯物を詰め込むと、2回にしていても十分にすすぎができない可能性も。余裕を持って洗濯することも大切です。
柔軟剤は使うべきか
新生児用衣類に、柔軟剤は必ずしも必要ありません。とはいえ、「使ってはいけない」というわけではないので、臨機応変に対応してください。
柔軟剤を使用する場合、できるだけ肌への負担が少ないものを選択しましょう。赤ちゃん用のものを選ぶのもおすすめです。柔軟剤を使ってふわふわに仕上げたタオルや衣類は、赤ちゃんにとっても心地が良いもの。上手に活用してみてください。
適切な洗剤の使用量ガイド
新生児用に肌への刺激が少ない洗剤を選んでも、使用量を間違えると思わぬトラブルを引き起こしてしまう可能性も。適正量で使用できるよう、以下のポイントを意識してみてください。
洗剤の計量方法
洗濯用洗剤の適正量や計量方法は、製品によって異なります。使用方法をよく読んで、指定された方法で計量しましょう。洗剤の計量は、付属のスプーンやキャップで行うのが基本です。別製品のものを流用しないよう注意してください。自動洗剤投入機能が付いている場合、適正量で使えるよう事前に設定しておきましょう。
洗剤を多く使いすぎない理由
洗濯用洗剤は、「多ければ多いほど汚れがよく落ちる」というわけではありません。洗剤使用量が多すぎると、溶け残りやすすぎ残しが発生する可能性も。赤ちゃんの肌に刺激を与えたり、衣類のカビの原因になったりするので、注意してください。汚れがひどいときには、安易に洗剤を増やすよりも、洗濯前の下処理を丁寧に行うのがおすすめです。
新生児の体重による洗剤量の調整
新生児用衣類を洗濯する場合、体重によって洗剤量を増減させる必要はありません。体重にかかわらず適正量を使用し、十分にすすぎをするよう意識しましょう。
洗濯物の量に応じた使用量
洗剤の適正使用量は、洗濯物の量によっても異なります。洗濯機の中には、スイッチを入れると自動で洗濯物量を計測し、使用水量と洗剤目安量を表示してくれるものも少なくありません。こちらもぜひ参考にしてみてください。
濃縮液体洗剤の取り扱い方
濃縮液体洗剤は、少量でも高い汚れ落とし効果を期待できます。一方で、化学物質を多く含み、溶け残りリスクが高い製品も少なくありません。新生児用に使用する場合、商品は慎重に選ぶようにしましょう。またほかに選択肢があれば、できるだけ使用を避けるのもおすすめです。
新生児の肌に優しい洗濯アイテム

新生児期の肌は大人に比べて非常に薄く、デリケートです。肌への優しさにこだわって、洗濯アイテムを選ぶのもおすすめ。ポイントを5つ紹介します。
天然素材の洗濯ボール
洗濯物と一緒に入れれば、洗剤なしでも汚れを落としやすくしてくれる洗濯ボール。洗剤を使わない、もしくはごく少量のみに抑えられるので、肌への刺激も最小限にできるでしょう。洗濯ボールの中には、衣類同士が絡まりにくくなるものもあります。衣類へのダメージを防ぎたいときにもおすすめです。
柔軟剤代わりの自然派アイテム
柔軟剤の使用をためらう場合は、代用品となる自然派アイテムを活用するのもおすすめです。クエン酸や重曹などのほか、乾燥機にかける際に使用するウール製のドライヤーボールも人気。柔軟剤を使用したくない場合は、ぜひ試してみてください。
アレルギー対応のランドリーシート
ランドリーシートの中には、「アレルギー対応」や「敏感肌用」など、肌への優しさをうたう製品も少なくありません。新生児衣類用のランドリーシートも、肌への負担を軽減しつつ、良い香りを楽しめるのでおすすめです。
抗菌・消臭効果のある洗濯補助具
赤ちゃんの衣類には、ミルクや吐き戻し、排泄物など、雑菌の繁殖や臭いのもととなる汚れも多く付着します。洗剤のみで対処しようとするのではなく、抗菌・消臭効果のある補助用アイテムを併用すれば、汚れ落とし効果を高められるでしょう。洗剤使用量も少なくなるので、溶け残りやすすぎ残しが発生するリスクも少なくなります。
新生児用洗剤選びでみんなが注目しているポイントは?
新生児用洗剤をどう選べばいいのか、悩むパパママは少なくありません。こんなときには、みんなが注目しているポイントをチェックしてみるのもおすすめです。
「ベビー用」洗剤が低刺激で安心
新生児用洗剤の中でも、特に人気が高いのは「ベビー用」と記載されているアイテムです。低刺激で肌に優しい製品が多く、「詳しい内容はよくわからなくても、刺激の少ない製品を選べる」というメリットがあります。ベビー用洗剤の中から、「好みの香りである」や「大人用衣類と一緒に使える」など、個々の譲れない条件で絞り込んでいくケースも多いようです。
日本製と海外製の違い
新生児用洗濯洗剤を選ぶ際に、日本製と海外製で悩む場面もあるでしょう。重要なのは、「どこで作られているのか」よりも「どのような成分が配合されているか」という点です。ひと言で海外製といっても、その内容はさまざまです。それぞれの強みや特徴を知り、判断するようにしてください。
コストパフォーマンスが高い商品
洗濯用洗剤は、毎日欠かさず使用するもの。新生児用衣類は特に洗濯回数も多く、洗剤のコストパフォーマンスも無視できません。内容量と1回分の使用量から、洗濯コストを割り出してみてください。納得して使えるものを選ぶのがおすすめです。
本記事読者におすすめしたい商品
新生児用の洗濯洗剤選びで悩んだときには、『Naturias』で販売中の人気アイテムにも注目してみてください。安心して使える商品を4つ紹介します。
酵素の力で頑固な汚れもすっきりきれいに
植物油脂を原料にした肌に優しい洗濯用液体せっけん
柔軟剤不使用で幅広い生地に使える洗濯洗剤
100%天然成分のウール・シルク洗濯用液体洗剤
新生児用の洗剤は正しい知識を身につけて選ぼう

赤ちゃんの素肌は非常に繊細で、洗剤選びにも注意が必要です。「どれでもいいから適当に選ぶ」というのはやめて、安全性を見極めてこだわりの製品を選んでみてください。また実際に洗濯をする際には、手順や使用量を守る必要があります。新生児にとって安全な洗剤の使い方を、ぜひ意識してみてくださいね。