水を使わずに洗髪できるドライシャンプーは、さまざまなシーンで活躍してくれる便利アイテムです。頭皮の汚れや皮脂を簡単に取り除けるため、ベタつきや臭いといったトラブルを予防できるでしょう。

一方で、「水で洗い流さない」という特性から、「地肌に負担がかかってはげる原因になるのでは…」と不安を抱いている人もいるのではないでしょうか。「ドライシャンプーはげる」と言われる理由や、髪や頭皮に与える影響、負担が少ないアイテムの選び方など、気になる情報をまとめてお届けします。

ドライシャンプーとは？基本的な特徴と使用方法を知る

災害対策用アイテムとしても注目されるドライシャンプー。その特徴や使用方法など、まずは基礎知識を学んでいきましょう。

ドライシャンプーのメリットとデメリット

ドライシャンプーとは、水を使わないタイプの洗髪剤です。乾いた髪に直接つけて使います。

ドライシャンプーを利用する最大のメリットは、頭皮と髪の汚れや臭い、ベタつきが気になったときに、シーンを問わず使いやすいという点です。災害発生時には水を確保するのが難しいもの。ドライシャンプーがあれば、頭皮や髪を清潔に保ちやすくなるでしょう。またさまざまな理由によりお風呂に入れないときや、外出中に汚れやベタつきが気になったとき、手軽に爽快感を味わいたいときにも重宝するアイテムです。

一方、ドライシャンプーのデメリットは、水で洗い流すタイプに比べ洗浄力が落ちるという点です。洗浄成分が地肌に残り、頭皮環境を悪化させる恐れもあるでしょう。頭皮や髪が乾燥する原因にもなるので、正しく活用することが大切です。

ドライシャンプーが含む主な成分について

ドライシャンプーには、頭皮や髪に付着した汚れを取り除くための成分が配合されています。エタノールを主体とした界面活性剤を配合した製品も少なくありません。また気になる臭いを抑えるため、香料を含むドライシャンプーも多くあります。

ドライシャンプーの使用頻度と適切な使い方

ドライシャンプーは、頭皮や髪の不快感を取り除いてくれるものの、汚れを完全に除去するわけではありません。だからこそ、普通のシャンプーと組み合わせて使用するのがおすすめです。ドライシャンプーは週に2回程度に抑え、それ以外は普通のシャンプーを使うことで、「ドライシャンプーはげる」という不安も和らげられるでしょう。

頭皮タイプ別おすすめのドライシャンプー

ドライシャンプーにはさまざまな種類があり、頭皮タイプや求める効果によって選ぶべきアイテムが変わってきます。

たとえば、髪をサラサラにしたい人やスタイリング剤代わりに使用したい人には、スプレータイプがおすすめです。エタノールが配合されているケースも多く、清涼感も味わえるでしょう。一方で敏感肌の人には、刺激となる可能性もあるため注意してください。

皮脂でベタつきがちな人には、パウダータイプがおすすめです。パウダー成分が皮脂を吸着してくれるので、スッキリ感を味わえるでしょう。汚れやベタつきを物理的に取り除ける、シートタイプもおすすめです。

乾燥肌の人には、自然由来成分を使ったものがぴったりでしょう。頭皮への刺激がマイルドで、負担を軽減できます。天然保湿成分を配合したアイテムも多く、乾燥対策にも使えます。

ドライシャンプーが頭皮に与える影響

ドライシャンプー使用時に、やはり気になるのが頭皮に与える影響についてです。4つの視点から解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

健康な頭皮環境とドライシャンプーの関係

頭皮環境は髪の状態と密接に関わっています。潤いがあり、フケや毛穴詰まりもない状態が理想的です。

ドライシャンプーを正しく使えば、フケや皮脂を取り除けます。頭皮環境を健やかに保つための助けになるでしょう。一方で選び方や使い方を誤ると、頭皮を乾燥させたり、毛穴詰まりの原因になってしまったりする可能性も。自分に合う製品を正しく使用することが、何よりも重要です。

ドライシャンプー使用による頭皮トラブルの症例

ドライシャンプーが頭皮に負担をかけた場合、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

• かゆみ
• フケ
• 抜け毛

ドライシャンプーにより頭皮が乾燥すれば、かゆみが生じる恐れもあります。潤いを失った皮膚がはがれ落ちれば、フケが増加。ドライシャンプーの成分や落とし切れなかった汚れが毛穴に詰まれば、健康な髪の育成を妨げる恐れもあるでしょう。

頭皮の保湿不足と負担の少ないドライシャンプーの選び方

ドライシャンプーにはアルコールが配合されているアイテムも多く、気付かないうちに頭皮の乾燥が進みがちです。頭皮への負担を和らげるためには、保湿効果にもこだわった製品を選ぶようにしましょう。

アルコール不使用タイプのほか、植物由来成分で爽快感と保湿力を両立させた商品もおすすめです。皮脂や汚れ、汗を取り除きつつ頭皮の保湿対策もできるので、一石二鳥と言えるでしょう。

ドライシャンプーによる髪のダメージと対策

続いては、ドライシャンプーが髪に与える影響についてみていきましょう。

髪のパサつきや切れ毛の原因としてのドライシャンプー

ドライシャンプーを使ったときに、「なぜか髪がパサつく」と感じる人も少なくありません。これは皮脂を吸着するための成分が、髪に含まれる水分までをも取り除いてしまうためです。水分量が少なくパサついた髪は、通常よりも弱くなります。ちょっとした刺激でダメージを受け、切れ毛の原因となる可能性もあるため注意しましょう。

ダメージを抑えるための使用上の注意点

ドライシャンプーにはさまざまな種類があり、それぞれで使い方が異なります。髪や頭皮につけてそのまま放置するタイプもあれば、シャンプー後に拭き取りやブラッシングが必要になるタイプもあります。髪へのダメージを最小限に留めるためには、正しい方法で使用することが何よりも重要です。パッケージに記載された内容を、よく確認するようにしましょう。

ドライシャンプーとほかのヘアケア製品との併用

ドライシャンプーは、あくまでも緊急時向けのアイテムです。毎日使用すると頭皮や髪は乾燥しがちに。パサつきが強くなるので、注意しましょう。使用は週に1～2回程度にして、普通のシャンプーと併用するのがおすすめです。

またドライシャンプーに、髪の表面をコーティングする作用はありません。通常のシャンプーのあとにはコンディショナーやトリートメントを使用するように、ドライシャンプー後にもヘアケア製品を活用しましょう。

ドライシャンプー後の効果的なヘアケア方法

ドライシャンプーのあとには、やはり水を使わずにできるヘアケア方法がおすすめです。洗い流さないタイプのトリートメントやヘアオイルなら、手軽に使えます。髪の乾燥を防ぎ、ダメージを予防できるでしょう。

ドライシャンプーのはげるリスクについて

「ドライシャンプーはげる」という噂が気になっている人にとって、実際にどの程度のリスクがあるのかは、知っておきたいポイントの一つと言えるでしょう。くわしく解説します。

はげるリスクを高める使用習慣

ドライシャンプーを使用したからといって、はげるリスクが高まるわけではありません。しかしながら、間違った方法で使用を続けると、髪や頭皮にトラブルが発生する恐れもあるので注意してください。

ドライシャンプーでは、皮脂や頭皮の汚れを完全に除去できません。「髪を洗いたいのにどうしても水を使えないとき」や「人と会う前に臭いやべたつきが気になるとき」など、機会を限定して使用するのがおすすめです。「お風呂に入るのが面倒だから」や「髪がすっきりすればそれでいいから」といった理由で、ドライシャンプーのみを使い続けるのは避けてください。

専門家の意見を元にした安全な使用法

パウダータイプのドライシャンプーは、皮脂を吸着したパウダーをきちんと取り除くことが大切です。汚れをしっかりと落とすためにも、ていねいにブラッシングしましょう。また泡やジェルを頭皮と髪になじませて使うタイプのドライシャンプーは、浮き上がらせた汚れを拭き取る必要があります。タオルドライを忘れないでください。

ドライシャンプーを安全に使用するためには、汚れがどこにいくのか、正しい知識を身につけておくことが大切です。頭皮や髪に負担がかからないよう、十分に注意しましょう。

ドライシャンプーを使用するべきでない場合

便利なドライシャンプーですが、使用しないほうが良いケースもあります。主な例を挙げるので、ぜひ参考にしてみてください。

• 敏感肌である
• 頭皮にかゆみや炎症がある
• 皮脂分泌量が多い
• 整髪料を使用している

水で洗い流せないぶん、頭皮の状態は極めて重要なポイントです。頭皮環境を悪化させないためにも、負担の重いドライシャンプーの使用は避けてください。またドライシャンプーの洗浄力は、普通のシャンプーよりも劣ります。汚れを落とし切れない場合も、避けたほうが良いでしょう。

はげるリスクと成分による対策方法

「ドライシャンプーで万が一にもはげたくない…」という場合、使用方法だけではなく、成分にこだわってみるのもおすすめです。天然由来成分にこだわったアイテムや、保湿性に優れた製品に注目してみてください。

安心して使えるドライシャンプーの選び方

頭皮や髪にとってどの程度の負担となるのかは、ドライシャンプーの種類によっても異なります。「ドライシャンプーはげる」という不安を抱えている人には、頭皮や髪への優しさにこだわったアイテムを選ぶのがおすすめです。安心して使用できるドライシャンプーを選ぶため、注目したい3つのポイントを紹介します。

頭皮の健康を守る成分

ドライシャンプーに欠かせないのが、皮脂や汚れを取り除くための成分です。頭皮の負担を和らげたいなら、植物由来の天然成分を配合している製品に注目してみてください。具体的には、植物由来のアルコールやダマスクバラ花水、植物由来パウダーなどがおすすめです。

また、頭皮や髪を守るための成分が配合されているかどうかも重要なポイント。シロキクラゲ子実体エキスやホホバオイルが配合されていれば、頭皮や髪を包み込むようにして保護してくれるでしょう。

成分ラベルの読み取り方と成分チェック

「いいな」と思ったドライシャンプーが、安心して使える商品なのかどうかを判断するためには、成分ラベルに注目するのもおすすめです。エタノールが配合されているかどうか、ぜひチェックしてみてください。

エタノールは爽快感を与えてくれる一方で、頭皮に負担をかけやすい成分です。できるだけ刺激を少なくしたい場合には、無配合タイプを選んだほうが良いでしょう。

口コミやレビューを参考にして選ぶ方法

口コミやレビューを参考にする場合、「香り」や「爽快感」よりも、「潤い」や「頭皮への刺激」といった項目に注目するのがおすすめです。特に、使用後の乾燥やパサつき、かゆみや炎症といったトラブルがないかどうかを入念に確認してみてください。使用後に潤いを実感できる製品であれば、頭皮や髪にトラブルが発生するリスクも低くなるでしょう。

本記事読者におすすめしたい商品

「ドライシャンプーを使ってみたいけれど、どれを選べばいいのかわからない…」と悩んだら、以下のおすすめアイテムに注目してみてください。Naturiasで人気の商品を紹介します。

アロマの香りでいつでもすっきり

「ドライシャンプーはげる」不安を解消してうまく活用してみて

ドライシャンプーを使ったからといって、薄毛が進行するわけではありません。頭皮や髪に負担の少ないアイテムを選び、正しく活用すれば、いつでもどこでも手軽にリフレッシュできるでしょう。子どもが熱で入浴できない場合や災害時に備えて、あらかじめ用意しておくのもおすすめです。