尿漏れナプキンと生理ナプキンの違いは?代用はできる?選び方のコツを解説

尿漏れは、女性にとって身近なお悩みの一つです。産後に多いマイナートラブルではありますが、実は10代の頃から「くしゃみをしたときに漏れてしまう」と悩む人も少なくありません。
「少量だから…」と、生理用ナプキンで対処する人も多いですが、生理用と尿漏れ対策用ではナプキンの構造に違いがあります。具体的にどのような違いがあるのか、また尿漏れ対策用のナプキンはどう選べばいいのか、わかりやすく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
尿漏れ専用ナプキンとは?

尿漏れナプキンは、思わぬタイミングで漏れ出てしまった水分を、素早く吸収するための専用アイテムです。吸水量別にさまざまなアイテムが販売されており、自身の症状に合う製品を選択できます。
「力を入れたときのみ、ちょろっとだけ漏れ出てしまう」という場合は、吸水量が少ないものがおすすめです。違和感なくつけられるので、ストレスを感じにくいでしょう。ある程度まとまった量の場合は、吸水力にこだわったタイプを選択してください。80~100cc程度と、たっぷり吸収してくれるナプキンも少なくありません。
女性の身体は、その構造上の理由により、男性よりも尿漏れトラブルに悩まされやすいと言われています。尿漏れ専用ナプキンを使用するのは、決して恥ずかしいことではありません。日常生活を少しでも快適に送るため、ぜひ専用対策グッズを使用してみてください。
尿漏れ専用ナプキンの基本的な構造
尿漏れ専用ナプキンは、肌に直接触れるトップシートの下に、水分を素早く閉じ込めるための吸収材が敷かれています。ムレや臭いへの対策にこだわった製品も多く、「あっ」と思ったあとも、快適に過ごしやすいでしょう。
吸収材には高吸収ポリマーを使うケースも多いですが、水分を吸収すると冷えるというデメリットも。下半身の冷えが気になる場合は、吸収性ポリマー以外を使ったナプキンに注目してみてください。
生理用ナプキンとの違い
「ごくたまに、少量のみ」と軽度の尿漏れに悩まされている場合、専用アイテムの購入を面倒に感じて、生理用ナプキンで代用する人も多いでしょう。しかし両者はまったくの別物で、代用品としての使用はおすすめできません。生理用と尿漏れ用は具体的に何がどう違うのか、4つの視点からわかりやすくお伝えします。
吸収力の比較
生理用と尿漏れ用では、ナプキンの吸収力に違いがあります。生理用ナプキンは、粘度のある経血を長く継続して受け止められるよう設計されたもの。サラッとした液体状で、一度に大量に出る尿を受け止めるのには適していません。尿漏れ対策用ナプキンが、水分吸収直後からサラッとしているのに対して、生理用ナプキンはじっとり湿っています。またドバっと出る尿の量に対応しきれず、外部に染み出てしまう恐れもあるでしょう。
素材と肌触りの違い
尿漏れ対策用ナプキンは、絶えず使用する人も多いもの。限られた期間のみ装着する生理用ナプキンよりも、肌に影響しやすいでしょう。尿漏れ対策用ナプキンには、肌の負担を和らげるため、素材や通気性にこだわったアイテムも少なくありません。
特に水分を吸収したあとの肌触りは、両者で大きく異なります。尿漏れ用の吸水ナプキンなら、サラッと快適に身につけられます。
防臭機能における差異
経血と尿では、臭いの原因も大きく異なります。経血向けの対策が施された生理用ナプキンでは、尿特有のアンモニア臭は抑えられません。「もしかして臭っているのでは…」と不安を感じることなく過ごせるのも、尿漏れケア専用アイテムの特徴です。
フィット感と快適さの比較
粘度の高い経血を漏れなくキャッチできるよう、生理用ナプキンは身体にフィットする形で作られています。生理中は安心ですが、それ以外のタイミングではムレやかゆみが生じる可能性も。尿漏れ対策専用品なら、ショーツのみと同じように快適に使用できるでしょう。
尿漏れナプキンの選び方

尿漏れナプキンを初めて選ぶときには、「種類が多すぎてどれを選べばいいのかわからない!」と悩む人も少なくありません。自分にぴったりなアイテムを選ぶためのポイントを5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
吸収量に応じた選び方
尿漏れナプキン選びで、もっとも重視したいのが吸収量です。自身の尿漏れレベルに合ったものを選択しましょう。ごくたまに、ちょろっと出る程度であれば、おりもの対策とセットで3~10cc程度の吸収量のものがおすすめです。時折ジワ~ッと広がる感覚がある人は、15~30cc程度の吸収量があると安心です。力を入れたときにポタポタ落ちる感覚がする人には、50cc以上がおすすめ。迷ったときには、まず吸収量が低いほうから試してみると良いでしょう。
ライフスタイルに合わせた選び方
尿漏れの度合いや、トラブルが起きやすいタイミングは、ライフスタイルによっても異なります。くしゃみや動きで腹部に圧がかかりやすいときには、普段よりも吸収量に余裕があるナプキンを選ぶと安心です。季節や体調によりトラブルが収まる場合は、吸収量が少なく、邪魔になりにくいタイプを選ぶのもおすすめです。
経済性と持続性の観点から選ぶ
尿漏れナプキンは、生理用ナプキンよりも使用頻度が高く、経済的な負担になる可能性も。素材や使用感にこだわりつつも、無理なく使い続けられる価格帯であることも非常に重要なポイントです。生理用と同じく、尿漏れ用もトイレのたびに交換するのが理想です。臭いやムレ、かぶれに雑菌繁殖といったリスクを防ぐためにも、こまめな交換が苦にならないアイテムを選んでください。
肌への優しさを考えた選択基準
デリケートゾーンの皮膚は薄く、とても敏感です。トラブルが発生しやすい部位だからこそ、肌への優しさにこだわったアイテムを使用するのもおすすめです。トップシートの素材や通気性は特に重要。こだわりをアピールする製品も多いため、その内容にもぜひ注目してみてください。
男女別にみる使用傾向
尿漏れは女性に多いトラブルと言われていますが、実際には男性で悩んでいる人も少なくありません。尿漏れ対策グッズは男女兼用で使えるものも多いですが、男性をターゲットとした製品を女性が手に取るのは、やや勇気が必要です。女性向けの優しいデザインの商品なら、ストレスなく購入できるでしょう。
尿漏れナプキンを使った体験談

尿漏れナプキンを使用するか悩んだときには、体験談に注目してみるのもおすすめです。5つのケースを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
高齢者の使用感とその効果
年齢を重ね、トイレに間に合わず「あっ」と思う場面も増えたため、尿漏れ対策用のナプキンを使い始めたといいます。サラッとした使用感で、かゆみもないとのこと。大人用おむつよりも取り入れやすく、また汚れたナプキンを取り替えるだけでOKなので手軽に使えます。外出先でついお友だちと話し込んでしまっても、安心して過ごせるようになったそうです。
産後の女性の声
産後に軽い尿漏れに悩まされるようになり、産婦人科で尿漏れナプキンをおすすめされたのだそうです。最初は専用グッズを使用するのに抵抗感があったものの、生理用ナプキンで代用するよりも快適に過ごせるようになったといいます。見た目は生理用ナプキンとほとんど同じなので、特に恥ずかしい思いをすることもないのだそうです。
外出時の安心感実体験
外で尿漏れしたら恥ずかしいため、外出そのものをできるだけ避けていたといいます。尿漏れナプキンで対策するようになり、下着の汚れや臭いとは無縁で過ごせるように。「外出したい」という前向きな気持ちを取り戻せたのだそうです。
スポーツ時の使い心地
趣味でテニスをするとき、腹圧で尿漏れしてしまうことがあったのだそう。生理用ナプキンで対策していたのですが、尿漏れナプキンへと変更。下半身にも違和感はなく、プレーに集中できるようになったといいます。
長時間の外出における利便性
友だちと一緒の長時間のドライブ旅行で、念のために尿漏れナプキンを使用していたのだそうです。トイレのタイミングで困る場面はなかったものの、「もしも漏れてしまったら…」と不安になることなく、安心して過ごせたといいます。「友だちの車を汚してしまうのでは…」という不安を解消できたのも、助かったとのことでした。
尿漏れと向き合うための対策
尿漏れは多くの人が抱える悩みで、決して恥ずかしいものではありません。少しでも快適に過ごすため、さまざまな対策を取り入れてみてください。尿漏れナプキン導入とともに検討したい対策方法を、5つ紹介します。
ライフスタイルの見直し
カフェインやアルコールには利尿作用があり、尿漏れ症状を悪化させる恐れがあります。飲み過ぎはもちろん、外出前の摂取を避けるだけでも、症状を軽減できる可能性があります。また肥満の人は、適正体重の人よりも尿漏れに悩まされやすいと言われています。ライフスタイル全体を見直し、適正体重を維持できるよう心掛けましょう。
ケア商品の選び方
尿漏れ対策グッズには、ナプキン以外にもさまざまな種類があります。洗って繰り返し使える吸水ショーツや消臭スプレーにも注目してみてください。自分の悩みを解消してくれること、快適に使い続けられることを意識して選ぶと、失敗しません。
トレーニング方法での改善
尿漏れは、骨盤底筋のトレーニングで改善できる可能性があります。仰向けの姿勢で寝転がったら、軽く膝を立てましょう。そのまま腹部からデリケートゾーンまで力を入れて引き締めます。腰を引き上げるようなイメージで力を加えると良いでしょう。1日に10分程度、「力を入れる・緩める」の動作を繰り返すだけでも、効果が期待できます。
医師のアドバイスを受けることの重要性
尿漏れは非常にデリケートな問題で、医師に相談するのをためらってしまう人も少なくありません。とはいえ、適切な治療を受けるためには医師の診療は必須です。個々で異なる原因を正確に把握するためにも、ぜひ受診も検討してみてください。
サポートグループや相談窓口の利用
尿漏れは心理的・社会的、そして身体的にも非常に大きな影響を及ぼすトラブルです。同じ悩みを抱える人とつながり、不安や悩みを共有するのもおすすめです。直接顔を合わせず、電話で相談できる窓口も多いので、探してみてはいかがでしょうか。
本記事読者におすすめしたい商品
尿漏れに悩んでいるけれど、専用対策グッズをどう選べばいいのかわからない…という場合は、以下でおすすめする2つのアイテムに注目してみてください。Naturiasで人気の商品を紹介します。
ロングサイズでちょこっと漏れにも安心
しっかり吸水仕様でジワッと漏れにも対応
尿漏れケアは専用ナプキンを使うのがベスト

尿漏れ対策用のナプキンと生理用のナプキンは、見た目は同じように見えても、その目的や構造は大きく異なります。「ほんの少しだから…」と安易に代用するのではなく、専用アイテムを使うことで、快適に過ごしやすくなるでしょう。生活の質を向上させるためにも、ぜひ今回紹介した情報も参考にしてみてくださいね。