女性がつむじハゲになる原因とは?注意点から対策までわかりやすく解説

つむじはげの原因と女性が知っておくべき対策
頭頂部やつむじ周辺の薄毛に悩む女性は、決して少なくありません。「ハゲは男性特有の悩み」という間違った思い込みから、対応が後手に回ってしまう可能性も…。
できるだけ早く、予防・対策をするためにも、適切な知識を身につけておきましょう。
つむじハゲとは具体的にどのようなもので、どういった原因が考えられるのでしょうか。初心者にもわかりやすく、ていねいに解説していきます。
つむじはげとは何か?

つむじハゲとは、頭頂部の髪が薄くなった状態を指す言葉です。本来であれば、髪で覆い隠されているつむじが、はっきりと目立つ状態に。脱毛症の一種です。
ひと言でつむじハゲと言っても、そのレベルはさまざまです。自分の目に触れにくい場所だからこそ、髪がかなり薄くなるまで気づかないケースも珍しくありません。
反対に、特に問題がないレベルであっても「もしかしてつむじハゲなのでは…」と悩み、不安やストレスを抱えてしまう人もいます。つむじハゲかどうかを判断するためには、以下に当てはまるかどうかチェックしてみてください。
- つむじ周辺の頭皮が見えている
- つむじ周辺の頭皮が赤く、炎症を起こしている
- 頭頂部のボリュームが減り、ペタッとしている
- つむじ周辺の毛が細く、ぼんやりと乱れている
これらの項目に当てはまる場合、つむじ周辺の脱毛が進んでいると考えられます。原因や対策について、より具体的に学んでみてください。
女性のつむじはげの特徴
男性に多いと言われる薄毛のお悩み。インターネット上にもさまざまな体験談が寄せられていますが、「私には当てはまらないから」と油断している女性も多いのではないでしょうか。
女性の薄毛は、男性とは異なる形で現れるケースも多いもの。女性特有の症状にも、ぜひ注目してみてください。
男性の場合、ハゲは円形に広がっていくケースも多いですが、女性は頭頂部や分け目から、少しずつ薄くなっていくイメージです。
1本1本の髪が少しずつ細くなり、元気がない印象に。頭皮がうっすら透けて見える範囲が、徐々に広がっていくでしょう。髪が長い場合、ごく自然にカバーされてしまうため、脱毛が進行していてもなかなか気づけない可能性も。
分け目を変えたり、髪を結んだりしたときに発覚しやすいので、定期的にチェックするのもおすすめです。
人によっては、10代からつむじハゲに悩まされてしまうケースもあります。できるだけ早く自身の状態を把握し、適切なケアを心掛けましょう。
つむじハゲの主な原因
女性のつむじハゲの主な原因は、以下のとおりです。
- ホルモンバランスの変化
- 栄養不足
- 間違ったヘアケア
- ストレス
- 冷え
- 甲状腺の疾患
この中でも、特に注意が必要なのは甲状腺の疾患です。ホルモン分泌に深く関わる甲状腺に何らかの異常が生じると、薄毛以外にもさまざまな症状が現れる可能性も。
単純なヘアケアやインナーケアだけでは根本的な解決には至らないため、必ず専門医に相談しましょう。
遺伝が与える影響はない?
男女問わず、薄毛トラブルで気になるのが遺伝との関連性についてです。薄毛が気になり始めたタイミングで、「自分の両親も髪が薄かったから…」と不安を感じる人もいるでしょう。
男性の薄毛には遺伝の影響があると言われていますが、女性の場合は少し状況が異なります。さまざまな要因が複雑に絡み合って薄毛になるため、遺伝よりも環境的な要因のほうが、関連性は高いとされています。
親が薄毛だったからといって、女性のつむじハゲをすぐに諦める必要はありません。ホルモンバランスや生活環境、ヘアケア方法など、さまざまな工夫によって状況を改善できる可能性は十分にあります。
多くの女性が経験する「ホルモンバランスの乱れ」

女性の薄毛の原因で特徴的なのは、ホルモンバランスの乱れです。女性の生活全体に、深く関わっている女性ホルモン。髪にも大きな影響を与えます。
ホルモンバランスの乱れによる髪への影響が特に大きい時期と、それぞれの特徴についてお伝えします。
更年期
初潮を迎えてから、徐々に増加していく女性ホルモン。なかでもエストロゲンは、髪にハリやコシを与える役割を担っています。
20~30代でエストロゲンの分泌量はピークを迎えますが、40代以降徐々に減少していきます。更年期から閉経に向かって分泌量が一気に低下すると、髪が細く弱くなり、つむじハゲが気になりやすくなるでしょう。
また女性ホルモンの働きが弱まると、男性ホルモンの働きが強まる可能性も。男性と同じメカニズムで薄毛が進行してしまうケースも少なくありません。
産後
出産後の女性の体内では、ホルモンバランスが一気に変化します。妊娠を維持するために必要であったホルモンが不要となり、徐々に妊娠前のバランスへ近づけていくためです。
産後の抜け毛の増加は、女性にとって身近な悩みの一つです。とはいえ、あくまでこちらは一時的なもの。半年から1年ほど経てばもとに戻るため、過度に心配する必要はありません。
生活習慣が髪に与える影響
日々の生活習慣もまた、つむじハゲの原因になります。女性に多い4つの問題を解説するので、こちらも確認してみてください。
ダイエット
10代から20代の若い女性に多く見られるのが、無理なダイエットにより薄毛が進行してしまうケースです。
健康な髪を作り出すためには、まず材料が必要です。「痩せたいから」と摂取する栄養を極力少なくすると、身体は飢餓状態に。生命維持のために必要な機能が優先され、髪の育成は後回しにされてしまいます。
ストレス
ストレスは自律神経のバランスを乱します。ホルモンバランスが乱れれば、ヘアサイクルにも悪い影響を及ぼすでしょう。
またストレスが原因で血行不良が起きると、こちらも薄毛を進行させる原因に。仕事や家庭の問題以外に、「髪が薄くなっているのでは…」という不安もストレスにつながるので注意しましょう。
喫煙
喫煙による身体への悪影響は広く知られていますが、血管収縮による血行不良もその一つです。頭皮の血行が悪くなり、酸素や栄養がうまく回らなくなれば、抜け毛は増加。つむじハゲ進行の原因になります。
冷え性
女性の悩みで多い冷え性も、薄毛の原因の一つです。頭皮の血行不良により、抜け毛が増加する恐れがあります。「我慢できる程度だから」と放置してしまいがちな問題だからこそ、リスクを知り早めの対処が重要です。
ヘアケアの見直しポイント

つむじハゲの予防や対策をするうえで、忘れてはいけないのが日々のヘアケアの見直しです。普段何気なく行っている習慣が、実は薄毛の原因になっている可能性もあります。3つの見直しポイントを具体的に解説するので、ぜひチェックしてみてください。
女性に人気のヘアスタイル
女性にとってヘアスタイルとは、自身の魅力や個性を伝えるための手段の一つです。アレンジ方法や分け目など、自分なりのこだわりがある人も多いのではないでしょうか。
しかしそのこだわりこそが、薄毛進行の原因になってしまうケースもあります。
日常的に髪を固く結んでいる場合、頭皮は常に引っ張られた状態に。頭皮に負担がかかり、牽引性脱毛症を引き起こす恐れがあります。
常に同じ分け目にしていると、紫外線によるダメージがその部分に集中し、徐々に隙間が広がってしまう可能性も。アイロンやブラシの使い方にも注意が必要です。頭皮の負担も考慮しつつ、ヘアアレンジや分け目をこまめに変更するのもおすすめです。
シャンプー方法と製品選び
頭皮の汚れを取り除くために必要なシャンプーも、女性のつむじハゲの原因になり得るでしょう。
洗浄力にこだわった刺激の強いシャンプーを日常的に使用し続ければ、頭皮ダメージは蓄積していきます。 合成界面活性剤や合成香料が、皮膚にダメージを与える恐れもあるでしょう。
一方で、低刺激性シャンプーなら、何でも良いわけではありません。洗浄力が弱く、頭皮の汚れを取り除けない場合、毛穴の詰まりがやはり薄毛進行の原因になるためです。
皮膚への刺激は最小限に、汚れはしっかりと除去できるものを選択しましょう。
また普段のシャンプーの仕方も重要なポイントです。
- 爪でゴシゴシこする
- 頭皮に泡が残ってしまう
- 忙しくて、ついシャンプーをサボってしまう日がある
これらの行動は避けてください。指の腹で優しくこすり洗いしたあとは、流水で十分に洗い流すのが基本です。
頭皮環境の見直し
すでにつむじハゲが気になり始めている場合、より積極的な頭皮環境の見直しを図るのもおすすめです。具体的には、以下のような行動を取り入れてみてください。
- 頭皮マッサージで血行を良くする
- 定期的なスカルプケアで毛穴の奥の汚れを取り除く
- スプレータイプのUVケアアイテムで紫外線ダメージを防ぐ
頭皮環境を健やかに保つため、ぜひ意識してみてください。
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女性のつむじハゲは原因を知り早期対処を

非常にデリケートな薄毛のお悩み。男性だけの問題ではなく、女性の場合も適切な知識を身につけ正しく対処する必要があります。
女性のつむじハゲの原因はさまざまですが、自身の注意や工夫で改善できる可能性も。おすすめアイテムも参考にして、ぜひ日々の生活習慣やヘアケア方法を見直してみてくださいね。